大学での英語の取り組み

スピーキング力アップ―脱ネイティヴ主義のすすめ

「スピーキング力アップにはネイティヴとたくさん話すことが大事」―まぎれもない事実です。でも、スピーキングを伸ばすのに、相手をネイティヴに絞ってしまうのはもったいない。“ネイティヴでなくても伸ばせる会話スキル”、“ネイティヴ縛りからの解放”―この二点でスピーキングアップを狙ってみては?

 

ネイティヴでなくてもいい?!

「スピーキング」というと、コーヒー片手に青い目の外国人教師とマンツーマンでやるレッスンを思い浮かべる方、多いのでは?日常の他愛ないテーマから、アカデミックな話題まで、話に付き合ってくれて、その場でフィードバックをもらえるなんて夢のよう。でも、外国語学習者にとって、ネイティヴとの会話はレベルのコントロールがしにくい場合もしばしば。単語や発音がこなれていてインプットしたものとずれている、青い目の光線にやられてあたふた、なんか笑いのツボが合わなくて会話が弾まない…意外とハードルが高いのです。

カフェでのカジュアルミーティング

発音や辞書に載っていないような言い回しを教えてもらうのに、ネイティヴの助けを借りない手はありません。でも、「会話力」をのばすために発音や語彙以外に学ぶべきことはもっとあります。必ずしもネイティヴとでなくても、伸ばせるポイントはあります。

 

アジア人とのガールズトークで会話力を上げた筆者の、脱ネイティヴ論!

「ネイティヴでなくてもスピーキングが伸びる!」と考えるようになったのは、筆者が一か月のカナダ短期留学をした時のこと。英語を中学で始めて3年たち、高校1年生の夏休みでした。英語が好き、外国人と英語で話してみたい、そんな思いで努力して、留学先でもいわゆる「ネイティヴ」に囲まれる自分を想像していました。

女の子グループ

ところがどっこい、留学生のなかに当然カナダ人はいません(当時はカナダが多民族で、カナダ人というカナダ人があんまりいないことも知らなかった)。語学学校の先生だけがネイティヴで、周りを見渡す限りアジア人かイギリス以外のヨーロッパ人。ホームステイをしていたので家でしかネイティヴと話せない、という期待外れの状況。せっかく来たのだからなんとか成果を上げて帰りたいところですが、先生を独り占めにするわけにもいかないし、でも友人の輪は広げたいし…必然的にアジア人のクラスメイトと片言の英語で会話するうち、仲良し4人グループができました(女子校出身あるある)。

大学生

韓国人1人、中国人2人、日本人は私のみというグループ。英語の文法はぐちゃぐちゃ、発音も当然ネイティヴのように流暢ではないという悲惨な状況(おまけにみんな英語も苦手)。それでも女の子とは不思議なもので放課後に自然に集まり、カフェに行ったりショッピングをしたり、なんやかんやで仲良しに。皆同じように英語ができないことは分かっていたので、その時はお互いに聞き取ろうと常に全力!わからない単語は一緒にグーグル翻訳して単語帳を作り、KpopJpopの英語バージョンを動画で探し…ネイティヴとではないのに、英語力がかなり伸びたのを実感しました。

 

ネイティヴ主義からの解放

考えてみれば、発音や文法が正しそうだといってネイティヴを崇拝するのは、おかしな話です。教科書なんて一度も読んだことがない人がほとんど(先生は別ですよ !)、文化も笑いのツボもかけ離れた人と話すのはエネルギーのいることです。「アジア人とも英語で友人ができる!」「緊張しないで会話に入っていける!」そんな感覚を短期留学で得て、スピーキング力って実はネイティヴ主義でなくていいんだ、と気づきました。

コミュニケーション

今はWorld Englishes(複数形です)という考えもメジャーになってきて、世界のいろんな人がそれぞれの外国語で表現できる時代です。読んでくださっているあなたが外国語で話す相手も、非ネイティヴが多いかもしれません!せっかく学ぶ外国語で、皆さんがより広い視野を得られたらいいなあと思います。

 

まとめ

スピーキングのスキルアップに向け、外国語のネイティヴの助けを「借りなければならない」理由は意外と少ないのかもしれません。意外とすぐ近くに、会話力をあげてくれる友人はいるものです。