【完全保存版!】目的別イギリス社会人留学で学べること

社会人留学にはイギリスがお勧め!キャリアアップやスキルアップに向けて社会人留学をしたいあなたに、留学に必要な準備、費用、年齢制限、ビザの申請方法や目的別留学の比較まで、気になるイギリス社会人留学事情を一挙にご紹介します。

 

 イギリスの社会人留学の特徴

イギリスが社会人留学の目的地として選ばれる理由には、次ようなものがあります。

  • 最短1週間から語学学校のコースが受講可能
  • 大学院やMBAの学位が1年間で取得可能
  • 1年間で受講可能な社会人向けポストグラデュエートのコースが豊富
  • 公立カレッジや専門学校で社会人向けのコースが豊富
  • ヨーロッパの各都市へ気軽に旅行できる
  • 本場クイーンズイングリッシュが学べる

私も社会人になってから、ロンドンのアロマセラピーの専門学校と語学学校でケンブリッジ英検対策コースに1年強留学しました。なぜイギリスを選んだかというと、高校時代と大学時代にイギリスへの交換留学・ホームステイを経験していて、『またイギリスに戻りたい!』というイギリスありきな理由だったので、他の国は全く頭にありませんでした。

また、高校時代の交換留学を機にイギリス英語に傾倒し、アメリカ英語が受け入れられなかった、というもの理由のひとつです。

 

 留学前の英語力はどの程度必要?

留学の目的やビザの種類によって、留学前に必要な英語力は変わってきます。

大学や専門学校への留学を希望する方は、学生ビザの申請にIELTS5.5以上の英語力を証明する必要があります。実際には、大学院・大学から入学許可をもらうためには、IELTS6.0-6.5以上(大学院は7.0)が必要と言われています。

一方、語学学校などへの11ヶ月未満の留学やYMS(旧ワーキングホリデー)などの場合は、英語力の証明は必要ありませんので、気軽に留学することができます。とは言っても、ある程度の英語力を留学前に身につけてから行った方が、目的に合わせたコースで効率よく学べたり、イギリス人と一緒に学べる専門学校のパートタイムのコースに参加できるのでお勧めです。上級者のコースの方が、日本人率も低くなります。

私が留学した頃には、まだイギリスのビザ申請にポイント制度が導入されていなかったので、ビザ申請時に英語の資格の証明書を提出する必要はありませんでしたが、TOEIC860程度の英語力を日本で身につけてから留学しました。おかげで基礎英語を学ぶ時間が節約できて、留学中の時間を有効に活用できたので正解だったと思います。

 

 イギリス社会人留学に必要な費用の目安

学費は留学先によって大きく異なりますが、大学や大学院へ留学する場合は、だいたい年間£10,000〜£20,000というところが多いようです。

各大学のウェブサイトで学費が載っていますが、通常、EU圏外からの留学生は学費がHome studentsより高く設定されているので、必ずInternational Studentsの学費を確認するようにしましょう

イギリスで学生ビザを取得するために最低限必要とされる財政力の目安はこちらです。

ロンドン

9ヶ月以下の留学の場合:コースの授業料+月£1,265以上

9ヶ月以上の留学の場合:初めの1年間の授業料+£11,385以上

 

ロンドン以外

9ヶ月以下の留学の場合:コースの授業料+月£1,015以上

9ヶ月以上の留学の場合:初めの1年間の授業料+£9,135以上

 

▶︎参考URL:https://www.ukcisa.org.uk/Information–Advice/Visas-and-Immigration/Tier-4-eligibility-and-requirements

 

その他、航空券代、ビザ申請費用、イギリスの国民保険(13ヶ月以下の滞在の場合は、£150)、留学保険(年間10万〜15万円)がかかります。

ロンドンは特に家賃が高いので、生活費を安く抑えたい方はロンドン以外の都市への留学がお勧めですが、ロンドンはアルバイトの募集が多いのが魅力でもあります。

ビザのルールが変わる前なので参考にならないかもしれませんが、私が準備した1年強の留学費用は、ロンドンの専門学校と語学学校、それぞれ学費が年間£6,000と£2,300ほどに加え、滞在費として120万円ほどをビザ申請時に口座に入れていました。(実際にイギリスに生活費として持って行ったのはその半分の60万円でした。)

渡英後すぐにアルバイトを始めたので、毎月の家賃や生活費はほぼアルバイトの収入で賄い、日本からの貯金は趣味のコースや旅行に使いました。節約生活ではありましたが、周りの学生もみんな同じような状況だったので、特に大変ということはありませんでした。

*現在はビザのルールが変わり、語学学校への留学では就労が不可となってしまいましたので、注意しましょう。

 

 利用できる奨学金制度について

大学や大学院への留学を考えている方は、奨学金を利用するという選択肢もあります。

社会人留学でも応募可能な給付型奨学金制度をいくつかご紹介します。募集要項や応募方法は各団体によって異なりますので、団体のウェブサイトにてご確認ください。

給付型の奨学生は採用人数は少ないので、狭き門ではありますが、挑戦してみる価値はあると思いますよ!

 

▶︎JASSO(日本学生支援機構)

▶︎ブリティッシュカウンシルIELTS賞/IELTS Study UK奨学金

▶︎公益財団法人 伊藤国際教育交流財団 日本人奨学金

▶︎日本/世界銀行 共同大学院奨学金制度

▶︎CWAJ海外留学大学院女子奨学金

▶︎国際ロータリー グローバル補助金

▶︎BCJA英国留学奨学金

また、各大学で留学生向けに奨学金制度を設けているところも多いので、問い合わせみる価値ありです。

 

 ビザの種類と取得方法

イギリスで学ぶために必要なビザの種類は、主に下記の4つです。東京または、大阪にあるビザセンターで直接申請します。

 

 Tier 4 General Students Visa(学生ビザ)

  • 大学・大学院や専門学校、大学付属のファウンデーションコースに長期留学する方向けの学生ビザ
  • 留学先機関によって、CEFR B1(IELTS 4.0相当)以上 もしくは、CEFR B2以上(IELTS5.5相当)以上 の英語力の証明が必要
  • 週に10時間もしくは、20時間の就労が可能
  • 扶養家族の同伴が可能(ビザの申請が必要)

 

 11 Month Short-term Study Visa(11ヶ月短期学生ビザ)

  • 6ヶ月以上11ヶ月未満の語学学校への留学生が対象のビザ
  • 英語力の証明は不要
  • 留学中の就労は一切不可
  • 扶養家族の同伴不可
  • ビザの延長不可

 

 6 Month Short-term Study Visa(6ヶ月短期学生ビザ)

  • 6ヶ月未満の語学やその他のコースを取る留学生が対象
  • 日本国籍保持者の場合はビザの申請は不要で、イギリス入国の際にビザが発行されますが、事前に日本で申請することも可能(事前に申請する場合はビザ申請料£93がかかります)
  • 英語力の証明は不要
  • 留学中の就労は一切不可
  • 扶養家族の同伴不可
  • ビザの延長不可

 

 Youth Mobility Scheme(YMS:旧ワーキングホリデー)

  • 18歳以上31歳未満が対象の、最長2年間イギリスに滞在できるビザ
  • 毎年抽選で1000名にビザが給付
  • 就労、就学の制限なし

イギリスのビザの中でも、最も自由度が高く、勧めのビザです。イギリスのYMSについて、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。

▶︎【社会人留学】社会人のスキルアップ留学にイギリスのYMSが絶対お勧めな3つの理由

 

 目的別留学

目的別留学のメリットやデメリットをご紹介します。

 

 語学留学 

メリット

  • 1週間から申し込める語学学校もあり、仕事を辞めずに長期休暇を利用しての留学が可能
  • 6ヶ月未満なら事前のビザ申請が不要、11ヶ月未満ならビザ申請に英語力の証明が不要
  • 学費が安く抑えられる

デメリット

  • しっかりとした目的がないと、ダラけてしまう
  • 帰国後の再就職でのアピール力に欠ける
  • 日本人だらけのクラスに入ると、英語力がイマイチ伸びない可能性あり
  • 語学学校だけでは、講師以外のネイティブと接する機会があまりない
  • アルバイトができない

*ある程度の英語力を身につけてから留学して、語学学校ではなるべく上のクラスを目指すのがお勧めです。検定資格コースを取るなどの目標を設定すると、だらけてしまうのを防ぐことができます。

 

 Youth Mobility Scheme(YMS:旧ワーキングホリデー)

メリット

  • 最大2年間イギリスに滞在できる
  • ビザ申請時に英語力の証明が不要
  • 就労や就学の制限がない
  • 必要な財政証明が低い
  • フルタイムで働けるので、仕事が見つかりやすい
  • 仕事を通して実践的な英語力が身につく

デメリット

  • 年齢制限がある
  • 抽選に当たらないとビザが申請できない
  • 日本語環境で働いていると、英語力が伸びない可能性あり

*年齢制限さえクリアできていれば、応募しない手はない最強のビザです!イギリスは空前の労働者不足で、フルタイム働けるYMS保持者は引っ張りだこです。狭き門ではありますが、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

 大学・大学院留学 

メリット

  • 大学院のレクチャー中心のコースやMBAが1年で習得できる
  • 社会人向けのポストグラデュエートコースが豊富
  • アルバイトが可能
  • 日本での再就職で有利になる可能性あり
  • 英語での授業のため、英語力が伸びやすい
  • イギリス人の友達ができやすい

デメリット

  • 入学許可をもらうためには、高い英語力が必要(学校によりますが、IELTE6.0-6.5以上は最低限必要)
  • 他のタイプの留学に比べて学費がかかる
  • 入学申請など、かなり前もって準備が必要

*社会人留学の中でも、最もハードルが高いタイプの留学ですが、イギリスもしくは日本での再就職に役立つ可能性がより高くなります。キャンパス生活を経験できるのも魅力です。

 

 専門学校

メリット

  • 公立カレッジなどで、社会人向けの資格や学位を取れるコースが豊富
  • 大学より学費が低めに設定されていることが多い
  • 3ヶ月などの短期間コースもある
  • 学生ビザを取得した場合は、アルバイトが可能
  • 英語での授業なので、英語力が伸びやすい
  • イギリス人の友達ができやすい

デメリット

  • 入学許可をもらうために、ある程度の英語力が必要なことが多い(目安IELTS5.5〜)
  • Tier4学生ビザを申請する場合は、英語力の証明が必要

*語学留学を考えている方も、授業についていけるレベルの英語力があれば、ぜひ専門留学を目指すことをお勧めします。私も初めは不安でしたが、無事にコースを修了することができ、日本でもできる英語を勉強するのではなく、英語を使って何かを勉強することで英語力が一気に伸びたように感じます

私の専門留学の経験談はこちらの記事をどうぞ。

▶︎語学留学じゃもったいない!ロンドンでアロマセラピーの専門留学をして学んだこと

 

 イギリス企業でインターンシップはできるの?

イギリスでの就職には、現地での職務経験が重視されますので、イギリス・EU圏の大学・大学院生は、大学卒業後に企業でインターンシップをするのが一般的です。そのままインターン先の企業で正式に採用されるというパターンも珍しくありません。

インターンシップに参加するためには、インターンシップビザや、Tier4学生ビザ、YMS(ワーキングホリデー)が必要です。短期学生ビザでは、たとえ無償でも働くことができませんので注意しましょう。

以前は、Tier1 Postgraduateという、大学・大学院卒業後に1年間仕事ができるビザへの切り替えが可能だったのですが、残念ながら、このビザは廃止されてしまいました。

学生ビザでインターンを希望する方は、長期休暇を利用しての短期間インターンシップに応募するか、インターンシップが含まれているコースに申し込むことをお勧めします。

大学や専門学校のカウンセラーに相談すると、インターン先の探し方を教えてくれたり、ラッキーな場合は企業を紹介してくれることもあります。

自分で探す場合は、MixbやGumtreeなどのサイトで求人情報をチェックしたり、気になる企業に直接連絡を取るというのも有効な手段です。

 

 学校以外での過ごし方のアドバイス

特にアルバイトのできない語学留学の場合は、学校以外の時間を持て余してしまう可能性が高くなります。

公立のカレッジなどで、パートタイムの趣味のコースを取ったり、勉強する場所をカフェや図書館に変えるなどして、英語に触れる時間を増やす工夫をしてみましょう。

学校主宰のアクティビティや小旅行などに積極的に参加するのも良いでしょう。私も、語学学校主催のボーリング大会、パブ探索、パリへの小旅行に参加し、クラスメイトと仲良くなれました。

また、滞在先を日本人以外とのフラットシェにすると、うちでも英語環境ができ、英語力が飛躍的に伸びるきっかけになります。

 

 帰国後の就職に生かすためにイギリス留学でやるべきこと

最近は留学をする人も増えてきたので、留学していたというだけでは再就職に有利になるとは限りません。留学前に、しっかりとした目的を決めて、留学の成果を客観的に示すことのできる資格を取るようにしましょう

渡英前にTOEICを受けて、帰国後とスコアを比べてみると留学の成果がわかりやすいのではないでしょうか。

ちなみに、イギリスではTOEICの認知度が低く、正式な英語の資格として認められないことが多いです。イギリスで英語の資格を受けるなら、ケンブリッジ英検、IELTSがお勧めです。

 

 イギリス留学に行ったらぜひ行って欲しいところベスト5

イギリス留学中に絶対に外せないお勧めスポットをご紹介します。

 

 ヨーロッパ旅行

スペイン、フランス、ポルトガル…近隣のヨーロッパの各都市へ気軽に行けるのがイギリス、特にロンドン留学の醍醐味です。パリあたりなら、1泊でも行けてしまいます。たまに破格の航空券なども見つかりますので、ぜひ留学中にいろんな国を訪れてみましょう。

 

 コッツウォルズ

イギリスらしい美しい田舎町を楽しむことができます。個人で行くのももちろん可能ですが、ツアーバスに申し込むと安くコッツウォルズのハイライトを回れるのでお勧めです。イギリスに住むとなかなか観光地を巡る機会がなくなってしまうのですが、バースやストーンヘンジなど、定番の観光地にバスツアーで行くと新鮮な気持ちになります。

 

 博物館・美術館

大英博物館、ナショナルギャラリー、テート・モダンなど、ロンドンに数ある有名博物館や美術館は、特別な展示会を除いては全て無料です!留学中に行かない手はありません。私も、学校や仕事の合間など、ちょっとした時間つぶしによく通っていました。

 

 パブ

イギリスといえばパブ!食事に力を入れているパブもたくさんありますので、お酒が苦手な方も気軽に立ち寄れます。パブでは周りがうるさいことが多いので、大きな声ではっきり注文をしなければ伝わりません。良い英語の練習になります。

 

 

 公園

ロンドンのような大都市の真ん中にも、広々とした緑の公園が多くあります。天気が良くなると、イギリス人はみんな芝生の上に寝転んで短い夏を謳歌します。私のロンドンの勧めの公園は、Green Park、Primrose Hillです。

何も予定がない日でも、スーパーで買ったサンドウィッチを公園で食べるだけで楽しい気分になれます。

 

 社会人留学のポイント

イギリスの移民法は目まぐるしく変わっていますので、ビザ申請前には必ずHome Officeのウェブサイトで最新の情報を確認するようにしましょう。

学生時代の留学と違い、社会人留学のポイントは、いかに留学を帰国後の再就職に活かせるかという点です。目的をしっかり設定して準備をし、有意義な留学生活を送りましょう。

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ロンドン在住のフリーライター。イギリス・フランスでの10年以上の生活経験を活かし、海外生活や子供の多言語教育、接客英語、イギリス英語などについての記事を主に執筆中。都内外資系ホテルのコンシェルジュやイギリスで客室乗務員としての勤務経験あり。獨協大学フランス語学科卒業。英検1級、TOEIC980、フランス語検定準1級。