日本を初めて訪れる外国人が不思議に思う事

先日、日本に帰郷している間に、海外の友人の家族を日本の観光地にお連れする機会がありました。仕事等で日本に何度も来ている人や、日本に住んでいる外国人の方と日本を旅したことは何度もあるのですが、 日本に初めていらっしゃる方々を日本で案内するのは初めての体験で、私にとっても新鮮な体験でした。しかし、彼らからでる質問にはタジタジ。。。聞かれると確かに、自分でも「何故なんだろう。。。」と思い、なかなか答えれず。今回は、そんな経験に基づき、日本を初めて訪れる外国人がよく不思議に思う日本・日本人に関する質問事項を取り上げ、シンプルな回答の仕方をご紹介します。

日本人は何故すぐ謝るの?

店員さんから品物を受け取る際に、「すいません」と言った際、片言の日本語を勉強してきた1人の女性にこんなことを聞かれました。

質問:

“Sumimasen” is I’m sorry, right?  Why do you keep saying you are sorry?
“Sumimasen”は、「ごめんなさい」という意味ですよね?何故、誤ってばかりいるの?

→ keep 〜ing =〜し続ける

そういえば、そんなタイトルの本をどこかで見たけど。。。

よく考えてみると、確かに、欧米人が”Thank you”という場面で、日本人はよく「すいません」と言いますよね。なかなか自分に非がない限り(若しくはあっても。。。)謝らない文化圏の方々にとっては、「なぜ悪くもないのにすぐ謝っているの?」と不思議なのでしょう。但し、こういう場面での「すいません」は、何かがあって謝っているというよりは、“Excuse me(失礼しました)”とか、“Thank you(ありがとう)”といった感じで使われている場合が多いと思います。

回答1:

Yes, but I think “suimasen” here means “excuse me” or “thank you” rather than “I’m sorry.”
(そうですね、ただここでいう「すみません」は“I’m sorry”というよりはむしろ “excuse me”とか“thank you”いう意味だと思います。)

→ means〜=〜を意味する

→ rather than〜=〜よりはむしろ

海外の方にとっては、明らかに「ありがとう」の場面でも、日本文化的には、「ありがとう」というよりは、「お手数をかけてしまいすいません」といった感じが自然といったところでしょうか。

回答2:

We tend to say “excuse me“ in place of “thank you” for the trouble caused to the other person for doing something good for us.
(私たちは、相手が、何かをしてくれた際、その行為のために面倒をかけたことに対して、 「ありがとう」という代わりに、「すいません」と言う傾向があります。)

→tend to〜=〜する傾向にある

→in place of〜=〜の代わりに

この日本文化のため、英語となっても、日本人は、 よく “Sorry”と言ってしまいます。国際機関で働いた際、「何でも“Sorry”というと非を認めるように見えるし、それに伴う行動の変化を求められるので、絶対謝るな!」とニュージーランド人の上司から怒られた事がありました。日本人にとっては問題回避術として、“Sorry”と軽く言う事もありますが、環境によっては気をつける必要があるのかもしれません。

 

日本人は何故桜にこだわるの?

桜の開花宣言を毎日気にして、「桜を見に行こう!」と京都まで出向き、満開の他の多数の花には目もくれず桜の写真をとっていた際(笑)に聞かれた質問です。

質問:

Why are the Japanese obsessed with sakura?
(なぜ日本人は桜に夢中なの?)

→ (be) obsessed with〜=〜に夢中、〜で頭が一杯、に取り憑かれている

回答:

Sakura viewing has a long history in Japan.  Sakura represents the coming of spring. Also, there is a philosophy that values impermanence in Japan.”
(桜を見る習慣は、日本では長い歴史があります。桜は春の到来を表します。また、日本には儚さに価値観を見いだす哲学もあります。)

→represent〜=表す

→coming of spring=春の到来

→impermanence=はかなさ

日本人は何故皆マスクをしているの?

そんな事聞かれても。。。という質問もありますよね。「ただそういう習慣なんです。。。」と言いたい事もある。そんな時は、

回答1:

I don’t know … we just do.
(理由はわかりません。ただ、そうするのよね)

と答えることも可能です。

→ we just do で= “wear masks”を省略しています。

回答2:

Some people wear masks to protect from pollen or virus; others wear them because they have no makeup on!
(花粉やウィルスを防ぐためにマスクを着用する人もいれば、お化粧をしていないのでマスクをする人もいます。)

→Some 〜, others〜=〜もあれば、〜もある。

→protect from〜=〜から守る

 

日本の宗教って何?

宗教の話はお金の話と同じく御法度といいますが、実際は人と仲良くなると海外でよく聞かれる質問が、What is your religion? (あなたの宗教って何?)です。

観光で京都でお寺や神社も周り、早速聞かれたのが

問:

What is the religion of Japan?
(日本の宗教は何?)

答:

Shintoism and Buddhism are two major religions in Japan.  Many practice both of those religions. But many are also not religious.
(神道と仏教が日本の2大信仰です。多くの人々は両方を信仰しています。また、それほど信仰深くない人もたくさんいます。)

→religious =敬虔な、信心深い。

→また、「religious」で忠実に〜するという使い方もできます。

例)He is religious about his training. (彼は忠実に/従順にトレーレニングしている。)

なぜ日本人は落とし物を正直に届けれるの?

 

団体様を案内中、一人がバスに携帯を忘れるというハプニング発生!もう戻ってこないと悲しむ本人ですが、もちろん日本なので、バス会社に連絡し、翌日忘れ物をとりにいきました。これには、団体一同びっくり。本国なら絶対戻ってこないのです。そこで聞かれたのが

問:

Why are the Japanese honest and disciplined?
(何故日本人は正直で、自制心が強いの?)

自分たちの行動を客観的に見て、そのように行動する理由を説明するのって難しいですよね。考えてみると、日本では、忘れ物を見つけたら交番に届けるというのは小さい頃から植え付けられた意識であり、また「きっと落とされた方は困っているだろうな」と周囲の人のことを考える習慣がついていますよね。

答:

From our childhood, we had been trained to bring lost properties to the police, etc.  The Japanese also have a strong sense of solidarity.
(幼少期から、私たちは落とし物を警察等に持ち込むように植え付けられてきました。また、日本人は強い連帯感を持っています。)

→(be) trained to〜=〜するようにトレーニングされた

→solidarity =連帯感

 

まとめ

如何でしたでしょうか。海外の方と日本の事を話そうとすると、意外に自分が日本や日本人の精神等について説明できなかったりすることに気付きますよね。このような会話を通じて、自分も日本の文化や日本人の精神の起源等について考え、学ぶべきだなと思わされました。

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shima

shima

グローバルに活躍する女性コンサルタント。米国ミシガン州立大学・ジョージワシントン大学大学院を卒業、米国研究機関等(Woodrow Wilson International Center for Scholars とProgram for International Studies in Asia )にて職務。その後、日本・東南アジアを中心に国際開発業務に10年以上従事。 現在、フィリピンをベースとし、フリーコンサルタントとして、国際機関、ビジネス、 NGO等をクライアントして業務中。